SDGsな漁師の生き様。
エイ燻アヒージョ
2020年度において、千葉大会<調理/加工部門>で準グランプリ、JAPAN大会<SDGs部門>でグランプリを受賞。
船長として世界中を旅し、30年以上海とともに生きてきた千葉県南房総の元漁師が、海の命を無駄にしないために立ち上がった。海の”邪魔者”として扱われてきた「アカエイ」を、研究の末、「肉厚ふわふわな身」と「コリコリ食感の軟骨」を楽しめる燻製アヒージョに。無添加な上、コラーゲンとコンドロイチン硫酸を豊富に含み、子どもからお年寄りまで皆の健康と美容をサポートする。頂くのは、”1人の漁師の生き様”そのものだ。
自然と対峙する元漁師だからこそこだわる、サスティナブルな取り組み。「立ち止まることはあっても、後ろを向くことはない。半歩でも一歩でも前に」という信念が生んだ「エイ燻アヒージョ」。その開発ストーリーに迫る。
コラーゲンとコンドロイチン硫酸がたっぷり!
南房総市
SHIGA JAPAN
the blessings of nature
30年以上、海を見てきた漁師の想い
海の「もったいない」を減らしたい
千葉県で漁家の長男として生まれた「有限会社アルガマリーナ」代表の金高さん。日本はもちろん、ヨーロッパ、アフリカ、オセアニアなど世界各地の海で船長を経験した、漁師歴30年以上の大ベテラン。
漁師をリタイア後、「低利用の魚にも光を。魚を美味しくたべてほしい。」をコンセプトに、南房総の地でカタクチイワシやサバを使った料理屋「なむら」を立ち上げた。そして、「おうちでも美味しく魚を食べてほしい」と、次々に家庭向け商品を開発。受賞歴も多数で、中には、JALのファーストクラスに採用される商品もある。
そんな金高さんに「アカエイ」の商品開発の依頼が来る。アカエイは、東京湾の貝類を食べ、人にも魚にも危害を加え、かつ、食べられない。そんな網にかかれば廃棄となるアカエイを、おいしく活用できるように加工者の立場から参加してほしい、という話だった。
「海のもったいない、を活用する。これこそ、私の使命だ。」と依頼を快諾。アカエイ活用の研究を行う「千葉県水産総合研究センター」と「国立研究開発法人 水産研究・教育機構」、金高さん、そして南房総の漁師たちによる本気の商品開発が始まることに。
世界での経験が生きた
「アカエイ」のアヒージョ作り
海の”邪魔者”が”ヒーロー”へ
アカエイの最も厄介な点は、体内に含まれる尿素だった。チーム一丸となって研究を進め、ついに臭いを消す手法を編み出すことに成功!そして、ナラのチップで燻製することで食べやすくし、エクストラバージンオリーブオイルと合わせ、無添加のアヒージョに。これは、スペインで漁業に従事してきた金高さんゆえのアイデアだ。
「なんてったって驚いたのは、エイが秘めていたコラーゲンとコンドロイチン硫酸の豊富さ。余すことのないよう、皮ごと処理しています。食感はふわふわでコリコリ。味付けをしてアヒージョにしているので、温かいご飯やフランスパンにのせても、パスタと和えても◎。もちろん、おつまみとしてそのままでも。お肌や健康のために、そして、育ち盛りのお子さんにぜひ食べてもらいたい」と金高さん。
こうして、”邪魔者”が”ヒーロー”へと変貌を遂げていった。
UNDISCOVERED
GEMS OF JAPAN GRAND PRIX
Chosen as the best of
Japan's finest local production
「漁師こそ、にっぽんの宝物!」
全国大会でグランプリ受賞
金高さんは、にっぽんの宝物 世界大会でNo.1に輝いた実績の持ち主だ。これまでは一人でのプレゼンだったが、今回は、エイを提供してくれている漁師仲間とのプレゼンとなった。
「漁師がいるから、私たちは美味しい料理を食べられる。その人達がいなければ何も始まらない。漁師こそ、にっぽんの宝物。その漁師が命がけでとったアカエイを、どうぞお楽しみください。」
審査員は「新食感で美味しい。臭いも全く気にならない」とコメント。幼少期からエイを食べているという、審査員でフランス大使館の総料理長からも笑みが溢れた。
見事、JAPAN大会で時代の先端を行くSDGs部門のグランプリを受賞し、世界の舞台に再び立つことになった。
低利用資源の活用に貢献した「エイ燻アヒージョ」。おうちでSDGsについて美味しく貢献する機会に、是非、どうぞ。
★なお、にっぽんの宝物Shopでは、金高さんのこれまでのにっぽんの宝物での受賞商品とのスペシャルセットを販売中。「子供がおかわりする魚料理」が満載です。それぞれの商品の説明は、商品詳細ページからご確認ください。