実も皮も丸ごとガブッと栄養摂取。
フレッシュ 味香みかん
2023年度において、佐賀大会の素材・ドリンク部門、JAPAN大会のドリンク部門で共にグランプリを受賞。
皮につまった豊富な栄養を丸ごと取り込む!驚きの”皮”まで食べられる佐賀県唐津市のみかん。皮食しても安心安全の減農薬栽培&残留農薬検査に毎年「合格」。農薬頼みにせずに高品質を目指したから、一般的なみかんに比べて収穫量は半分の希少な高級みかん。甘みと酸味のバランスと水分量の多さがそのフレッシュさを物語り、しかもその余韻が長く続く。薄皮が口に残りづらく、種もないから、お子さまや高齢者の方にもおすすめ。そんな美味しく香り高い「味香みかん」は、皮まで丸ごと使って無添加で仕上げたジュースやマーマレードなどの加工品も絶品。
66歳で就農し、最小限の作業で最大限の美味しさを生み出す「最適化農法」を広め、日本の農業を救うために奮闘する”唐津のエジソン”。彼の「フレッシュ 味香みかん」作りとは。
唐津市
Saga JAPAN
the blessings of nature
お裾分けのみかんが美味しすぎて忘れられない
66歳で唐津に移住し、就農
佐賀県唐津市でみかんを育てる「恵味香 megumika」の万里川勝博さん。実は就農したのは66歳という異色の経歴の持ち主だ。
「66歳で仕事を辞めて今後のことを考えていた時、数年前にお裾分けでいただいた唐津のみかんを思い出しました。初めは普通のみかんでしたが、3ヶ月経つと色が鮮やかになり、その美味しさに仰天しました。このみかんだったら何か新しいことができそうだと、2週間後には唐津に移住し、みかん栽培を始めていました」
農業は全くの素人。見よう見まねで栽培を開始し、2年目に初収穫を迎えた。収穫できたのは一般的な収穫量の30%ほど。さらに、病気や害虫に見舞われ、上出来と言えるものは僅かだった。しかし、その中には味と香りの濃厚さに仰天したあのみかんの味があった。
「よし行ける!」
3年目以降も農業を続ける希望の光となった。農業の実情は大量栽培の安売り競争。その波に飲み込まれないよう、万里川さんは試行錯誤を重ね、付加価値のあるみかん作りを進める。
これまでのみかんの常識を覆す
皮まで丸ごと食し、底には子どもがいる
「味香みかん」の最大の特徴は、文字通りの「丸ごと」、つまり皮ごと食べられるみかんという点だ。
「味香みかん」の皮には、「βークリプトキサンチン」(β-カロテンやリコピンが仲間であるカロテノイドの1種)という成人病予防に効果的な健康成分が実に比べて5倍以上も含まれている。含有量は実と皮で合計7940μg(実食100gあたり)にもなり、他の食品と比べても桁違いだ。さらに、皮は香り豊かで皮特有の苦味やえぐみは少ない。つまり、「みかんの皮は捨てるものだ」という常識を覆し、栄養を余すことなく美味しく身体に取り込むことができるのが「味香みかん」なのだ。
そして、もう1つの大きな特徴が、「味香みかん」の底には「子どもみかん」がいるということだ。万里川さんに言わせれば「子どもみかんはご褒美。さらにもう一段階上の美味しさ」であり、普通の実よりもシャキシャキした食感だ。
だから「味香みかん」を剥く際には、子どもみかんを傷つけないように、ヘタの方から剥く必要がある。
皮まで食べられるからこそ安心安全が第一
栽培は減農薬やノーワックス
皮食しても安心安全であるために、万里川さんがこだわっているのが「自然」に近いみかん作り。
まずは、減農薬栽培。300坪ある畑の雑草は片っ端から手で抜いていき、除草剤は使わない。殺虫殺菌剤も様子を見ながら、必要最低限をピンポイントで当てていく。通常の農園では除草剤や殺虫殺菌剤は年間を通して何回も大量に散布されるが、万里川さんは「やりたくないからやらない」と言う。毎年、残留農薬検査で合格の結果が出てから初出荷を迎えるという徹底ぶりだ。他にも、「味香みかん」は収穫時に腐食を防ぐためのワックス掛けは行わない。そもそも果物が腐るのは、収穫の際に傷がつき、そこからどんどん腐食が進むから。そのため、万里川さんの農園では、素手でも軍手でもなく食品加工用の極薄のゴム手袋を使用し、1つずつ丁寧に収穫していく。
このような積み重ねが、皮も含めて美味しく香り高い贅沢な「味香みかん」を生む。効率を求めて安心安全を失う「不自然」な工程を万里川さんは行わないのだ。
UNDISCOVERED
GEMS OF JAPAN GRAND PRIX
Chosen as the best of
Japan's finest local production
66歳からでも農業で成功できる事例になりたい
全国大会でグランプリ
にっぽんの宝物グランプリに出場した万里川さん。「味香みかん」の他、皮丸ごとで作った超濃い果汁100%ジュースや唐津の野生の鴨にみかんのローストやみかんのソースを合わせた料理を出品した。
「私は66歳から農業を始めましたが、少しの体力でも栽培できるように、腰を曲げずに収穫できる台車を作ったり、色々改善を積み重ねています。"唐津のエジソン"と呼ばれました。最小限の作業で最大限の美味しさを引き出す私の"最適化農法"を、全国にも教え広めたいです。多くの課題を抱える高齢化社会の農作業。きつい農業だからこそ楽に続けられるように工夫して、農業の関係人口を増やしたいです」とみかん栽培を通じた日本の農業改革の夢を語った。
審査員を務めた狂言師・野村万蔵氏は「今まで飲んだことのない濃い果汁。みかんの皮の味を初めて知ったが、皮の美味しさにびっくり!大人のオレンジジュース」とコメント。他の審査員からも「感動的。心も身体も太陽の恵みをいっぱい浴びたような感覚」「農業のあり方を変える姿勢が評価できる。それでいて美味しいから◎」と高評価を受けた。結果は、地域大会・全国大会ともにグランプリ。世界大会への出場が決まった。
「フレッシュ 味香みかん」や無添加で仕上げるその絶品の加工品の数々をぜひお取り寄せでお楽しみください。